野良猫の不妊・去勢手術費助成 保護団体もサポート 苫小牧市

野良猫の不妊・去勢手術費助成 保護団体もサポート 苫小牧市
市の助成事業の対象となった市内中心部に生息する野良猫(ねこのかくれざと提供)

 苫小牧市による野良猫の不妊・去勢手術費用の助成事業が7月に始まり、これまでに11匹の手術が助成対象となった。過酷な状況下で生きざるを得ない、不幸な野良猫を1匹でも減らす試み。市内の猫の保護団体「ねこのかくれざと」は事業の利用促進へ、野良猫の捕獲や申請手続きなどをサポートしている。26日まで動物愛護週間―。

 飼い主のいない猫が市内でも増え、住民トラブルや保護団体への過大な負担が問題となる中、生活環境被害の低減と動物愛護、適正管理の推進を目的に始まった同事業。市民や町内会、保護団体などが野良猫の避妊手術を行った場合、雌猫1匹に1万円、雄猫1匹に7000円を上限に助成金を出している。

 事業枠は雌猫50匹、雄猫25匹。市環境生活課によると、18日時点で8件の申請を受理し雌猫7匹、雄猫4匹に対して助成を行った。

 申請手続き中の案件や助成を希望する市民からの問い合わせもあり、同課は「少しずつではあるが、市民周知が進んでいる」と語る。

 事業を利用するに当たっては書類提出に加え、手術する猫が飼い猫ではないことの確認や、捕獲機設置についての住民周知などが必要となる。人に慣れていない野良猫を捕獲し病院に連れていくのは難しく、ねこのかくれざとでは事業に関する各種相談に対応。機材の貸し出しや捕獲方法の助言、書類作成の手助けなどを行っている。

 藤田藍代表は「相談者のほとんどが野良猫に同情し餌を与えている市民。猫が増え続ける状況に『このままではいけないのでは』と考え、行動し始めた人が多い」と言う。

 市によると、手術後の猫については申請者が屋内で終生飼育できる新たな飼い主を探し、譲渡するのが基本。耳の先を切る識別措置やトイレの設置、餌の適正管理、住民理解などを前提に、手術前に生息していた地域に戻すことも可としており、同団体は、こうした「地域猫」と呼ばれる取り組みへの協力も行っている。

 藤田代表は「10年以上野良猫の保護活動を続けてきたが、自分たちだけでかわいそうな猫を減らすことはできなかった。市の事業を使って不妊・去勢手術を行いたい人を手助けすることを通じ、少しでも事態が改善すれば」と話す。

 事業に関する問い合わせは同課 電話0144(32)6333。捕獲の助言などは同団体 携帯電話080(6066)2886。

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