「平和の鐘」で心一つ 来月19日にコンサート 苫小牧

「平和の鐘」で心一つ 来月19日にコンサート 苫小牧
平和を願う合唱曲の練習に励む出演者ら

 恒久平和実現や自然災害に見舞われた地域の復興を願う音楽イベント、イマジンコンサート(ぴーすぷろじぇくと苫小牧主催)が10月19日午後1時半から、苫小牧市文化交流センターで開かれる。13回目の今年は、2026年に開業予定の市民文化ホールに念願の「平和の鐘」設置が決まったことを記念。市内の合唱愛好家らが集い、沖縄県出身のシンガー・ソングライターユキヒロさん作詞、作曲の「HEIWAの鐘」を作者本人と一緒に歌う。

 HEIWAの鐘は、武器によらない平和を願って作られた歌。2000年に発表され、同年の沖縄サミットで紹介されるとすぐに話題に。合唱曲として全国の学校などで歌われている。イマジンコンサートでは、第2部で披露される。

 第1部に出演するSSC苫小牧少年少女合唱団や泉野小学校の児童有志、青翔中学校合唱部、うたごえサークルわたぼうし、苫小牧合唱団のメンバーらが、ユキヒロさんと共に合唱。「心は一つになれるさ 平和の鐘は君の胸に響くよ」「君が一人立てば 変わるのさ」といった歌詞に乗せ、約80人で平和への願いを聴衆に届ける。

 21日は約60人が市文化交流センターに集まり、合同練習を実施。強弱の付け方や歌詞をはっきりと伝えるための発声、明るい未来を表現する歌い方などを確認した。青翔中合唱部の山本洋輔部長(14)は「世界で起きている戦争に関心を持ち、調べている。自分たちは二度と戦争をしないという気持ちを込め、歌いたい」と話した。

 今回、コンサートのテーマとなっている平和の鐘の設置は、ぴーすぷろじぇくと苫小牧が20年に立ち上げた「平和の鐘プロジェクト」がきっかけ。非核平和都市条例を持つ苫小牧市のシンボルとして鐘のモニュメント設置を市に求める運動で、翌21年には「命と平和の鐘の設立を願う苫小牧市民の会」が発足した。賛同する市民らから6000筆超の署名と設置資金として約110万円の寄付を集め、22年4月に市に提出。その場で岩倉博文市長が、市民文化ホールの敷地内に鐘を設置する考えを表明した。

 ぴーすぷろじぇくと苫小牧の榎戸克美共同代表は「苫小牧で平和の鐘の設置が決まったことを市民に報告し、平和への思いをつなぐ場にしたい」と意気込む。第1部では、過去に非核平和都市条例を基に作られた合唱曲も子どもたちの歌声で披露される予定。石塚茂子共同代表は「来年の戦後80年を前に子どもたちの力を借り、このようなコンサートを開くことができて何より」と喜ぶ。

 コンサートは「命と平和の鐘の設立を願う苫小牧市民の会」との共催。チケットは大人1300円(前売り1000円)、学生300円、中学生以下無料。益金は鐘の設置基金と能登半島地震の被災地支援に充てられる。

 問い合わせは榎戸さん 電話0144(35)0234。

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