道南バス(本社室蘭市)が苫小牧市内で運行する路線バスは、今年4月の路線再編後も利用者数を順調に伸ばしている。4~6月の利用者数は61万7485人で、前年同期と比べて4・2%(2万4987人)増。人流の回復が加速したことが主な要因だが、一部からは「利用可能な便が増えて便利になった」との声も。路線再編で運転手不足の解消にもつながり、一定程度の効果が表れたようだ。
コロナ禍で利用者数は2020年度(前年10月~9月)に202万8685人まで落ち込んだが、その後は回復傾向が続いており、23年度は221万373人だった。今回は3カ月間の比較となるが、市まちづくり推進課は「増加幅は昨年度より大きい」と話す。
利用増の背景の一つとして、昨年5月にコロナ感染症が5類に移行したことで、市民の外出機会が拡大したことなどを挙げ、「事業者(道南バス)からは『収入増加へつながっている』と声を頂いている」と説明する。
一方、4月の路線再編に伴い、路線系統は前年度比1減の18となり、便数は平日が1日当たり174便(前年度比15便減)、土・日曜と祝日は同150便(同12便減)。
利用者からはルート変更や減便に対して「不満の声もある」としつつ、安定的な路線バスを維持しようと再編した結果に「利便性が向上した、という声を受ける」とも。
その上で再編の影響について「現時点で判断はできない」と強調した上で「1年間の実績、他の市町との比較などを通じて見ていきたい」と動向を注視する考えを示す。
また、バス路線再編前の3月末時点で、運転手は24人不足していたが、再編後の5月末時点で不足数は14人に縮小。「減便で必要人数が減り、運転手の不足分も減った。一定程度の解消につながったのでは」と効率化が進んだとみる。
ただ、高齢化により退職者も発生しており、運転手不足は引き続き喫緊の課題。市も同社との意見交換を継続し、「職場環境の改善など可能な支援に努める」としている。
















