苫小牧沼ノ端スポーツチャンバラクラブ（足立和舟代表）に所属する川戸渚（ウトナイ中２年）がこのほど、全国各地から段級保有者が集う第４９回全日本選手権大会（横浜市）の二刀の部で栄冠を勝ち取った。川戸は「優勝できてうれしい」と喜んでいる。

　基本動作２～３級の部、楯小太刀１～４級の部、二刀１～１０級の部の３部門に出場。優勝した二刀の部には２２人がエントリーした。年齢制限がない中、大人とも対等に戦い、勝利を勝ち取った川戸。「防御を意識しつつ、構える両刀の幅にゆとりを持たせることで、攻撃に転じやすくした」と勝因を語る。前回大会では準優勝だったが、頂点を目指して、力を入れるタイミングなど試行錯誤しながら攻撃のスピードを上げるなど成長を重ねた。

　スポーツチャンバラでは優勝者同士でチャンピオンを争うこともあり、川戸は「グランドチャンピオンを目指して頑張りたい」と次の目標を見据える。

　足立代表は「昨年よりも、勝利に対する意欲が強くなった。試合では、得意とする左方の刀で防御しながら右方の刀で体勢を沈み込ませて相手を突く技がうまく決まった」と分析。「磨き上げた成果を発揮できていた。精神的な成長も見られ、クラブの下級生たちの目標や手本となり、引っ張っていってほしい」とさらなる成長に期待を寄せた。