歌人 碓田のぼる氏が講演 没後95年伊藤千代子を語る

歌人 碓田のぼる氏が講演 没後95年伊藤千代子を語る
千代子の平和思想について語る碓田氏

 社会活動家伊藤千代子(1905~29年)の没後95周年を記念した講演会が23日、苫小牧市立中央図書館で開かれた。歌人碓田のぼる氏(96)が「今日の情勢のなかで、あらためて伊藤千代子を想(おも)う」と題し講演。参加した約60人が千代子の平和思想を学んだ。

 千代子は治安維持法の思想弾圧で投獄されながらも、屈することなく侵略戦争反対や主権在民を訴え、24歳の若さで病死した。碓田氏は今の社会情勢を「新しい戦前」と捉え、「戦争は人を鬼にする。千代子を思い返すことは人間喪失の時代をつくらない思想を思い返す機会になる」と述べた。

 碓田さんは、千代子の諏訪高等女学校(現諏訪双葉高校)時代の恩師でアララギ派の歌人土屋文明が千代子を悼む歌を残したことも紹介。「言葉は未来につながる。短歌には永続性がある」と述べ、千代子の平和思想を語り継ぐ大切さを強調した。

 講演を聞いた花園町の無職小松冨佐子さん(77)は「現代に千代子を検証する意味が分かった。二度と戦争をしてはいけないと感じる」と語り、新中野の主婦木村房子さん(81)も「平和維持には国民が団結しなくてはならない」と話した。

 講演後は「碓田のぼるさんを囲む歌会」も開かれ、参加者から平和や反戦、千代子を題材にした20首が寄せられた。碓田氏は「作り方が真面目で、真剣に表現されている」と講評した。

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