コスモグラフィック苫工場閉鎖へ 来年3月末で 従業員は配置転換

コスモグラフィック苫工場閉鎖へ 来年3月末で 従業員は配置転換
来年3月の閉鎖が決まったコスモグラフィック苫小牧工場

 苫小牧市明野元町の印刷・製版業コスモグラフィック(本社東京、海江田卓郎社長)の苫小牧工場が、来年3月末で閉鎖する方針が決まった。印刷需要の低迷などで厳しい事業環境を踏まえ、小石川事業所(東京)に拠点を集約するもの。同工場の従業員105人は配置転換を検討しているが、地元採用がほとんどのため、雇用情勢にも影響が生じそうだ。

 親会社の印刷大手・共同印刷(東京)が24日に発表した。コスモグラフィックが同日の取締役会で、苫小牧工場の閉鎖を決めたという。生産体制の再構築が目的といい、来年3月末までに小石川事業所への生産移管・拠点集約を完了する予定としている。

 共同印刷は「紙媒体の市場が縮小している中、遠隔地での業務は非効率な部分もあり、継続が難しくなった」と閉鎖の理由について説明し、従業員については「小石川への事業統合のため、原則的には配置転換で対応する」としている。

 一方で「従業員のほとんどが現地採用の正社員」といい、「本人に確認を取ってそれぞれ判断してもらう。会社都合のため、転職支援を含めて支援していく」と話している。閉鎖までは通常業務と移管準備を並行し、工場の跡地については検討中としている。

 市工業・雇用振興課は「企業とも情報共有を進めている」とした上で「従業員の希望はこれから把握する流れと思うので、状況を踏まえてサポートしていきたい。基本的には配置転換のため、窓口設置などは予定していないが、それぞれの希望に沿って支援していく」と話している。

 コスモグラフィックは1989年、苫小牧に進出。雑誌のページ制作やデザインなどを展開し、2000年代には製版業界で国内トップクラスの工場に成長した。プリプレスやシステム開発、デジタルプリントサービスを行ってきたが、近年は印刷需要の低迷で厳しい事業環境だった。

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