衆院選27日投開票 道9区3陣営 準備急ピッチ

 自民党の石破茂総裁が9月30日、衆院選を今月27日に実施する意向を表明し、道9区(胆振・日高管内)の政党関係者も対応に追われている。9区は、立憲民主党現職の山岡達丸氏(45)、共産党新人の立野広志氏(67)、自民党新人の松下英樹氏(34)=道9区支部長候補に選考=の3氏による争いとなる見通し。自民党は現時点では公認はまだ正式に決まっておらず、立憲と共産は「野党共闘」の行方が不透明など、構図はいまだ流動的な要素を残しているが、異例の短期決戦に向けて準備を急ピッチで進めている。

4選を目指す山岡氏

 4選を目指す山岡氏の陣営は、12日に合同選対本部決起集会を開く予定。これまでも合選の準備会を開くなど準備を進めてきたが、今後の戦略などを改めて確認する。想定では最短で選挙日程を迎えることに、山岡氏は「驚きはあるが総裁選の結果によってはあり得る日程だった。落ち着いて準備を進めている状況」と冷静に受け止める。

 これまでもコロナ禍や物価高などを受け、地域の事業者をはじめ各界各層の相談や要望を聞き、国の各制度を紹介するなど小まめに対応してきたことが、そのまま支持の拡大につながっている。前回衆院選は「野党共闘」が実現し、9区では初となる「一騎打ち」の構図を制した。現在は9区唯一の現職として実績を積むことで保守層にも浸透しており、山岡氏は「活動を認めてもらい、選挙を乗り越えて、また地域の役に立ちたい」と力を込める。

立野氏、政策の違い明確に

 立野氏の陣営は、事務所開きの日程は未定だが、はがきやチラシなど印刷物の製作を進める。3日に苫小牧市内で選対会議を開き、実務面の打ち合わせを行う予定で、準備を着々と整えている。

 昨年7月に出馬の意向を表明して以降、9区管内の各市町村を回り、10~15人規模の「車座対話」を重ねてきた。これまで約1年2カ月間で100回近い集会を開き、約5000人と対話してきたという。知名度不足は課題だが、立野氏は「一生懸命声を上げ、政策面の違いを明確にするしかない」と意気込み、共産党最大の目標である比例代表道ブロックの議席獲得につなげる構え。経済団体なども訪問しており、「裏金問題で(自民党の)支持者の中にも『少しおきゅうを据えないと』という話を聞く。保守層からも共産党への期待が寄せられている」と手応えを語る。

松下氏、短期決戦に挑む

 自民党道9区支部が9月29日に新支部長候補に選んだ松下氏は「速やかに苫小牧に入り、準備を進めていく」と意欲。今週中にも苫小牧市内で党関係者と会う予定で、松下氏は「自民党は変わらなければいけない。支部長としてしっかりと責務を果たしたい」と短期決戦に挑む構えを示す。

 同支部は、6月下旬に堀井学前衆院議員が次期衆院選への不出馬を表明して以降、支部長候補の選考を急いできた。7月上旬から公募し、8月中旬に応募者9人から3人に絞り、党本部に推薦する方針を決めた。

 しかし、9月8日の選考委で道議の一人が候補者に対して不適切な発言をしたとして、別の道議とその候補者が再選考を求めたことで状況が一変。道連の指導もあって再投票を行ったが、支部長代行の藤沢澄雄道議が選考委員長を辞任する事態も。挙党一致態勢を築けるか注目される。

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