自民党の石破茂総裁が1日、国会で第102代首相に指名され、新しい内閣を発足させたのを受け、苫小牧市内の有権者から期待と注文が相次いだ。石破総裁が27日投開票の日程で衆院選を行う方針を示したことについても、さまざまな声が聞かれた。
■より良い社会のため投票を
大成町で地域食堂を切り盛りする茂木靖代さん(59)は「国民の声に寄り添おうとする石破さんの思いが感じられ、かすかな期待もできるが、政治家同士の足の引っ張り合いにならなければいいが」と党内の足並みの乱れを懸念。9日の解散についても「これまでの政権には『いい加減にしてくれ』と思っていたので、民意を問う選挙が早まったのは良かった」と受け止める。
物価高騰のあおりを受ける住民から「経済的に苦しい」と相談を受けるケースが増える一方、政治への不信感や無関心も感じられるといい、「投票という行動に移さなければ何も変わらない。国民も『自分さえよければ』という考えを捨て、より良い社会を目指して行動すべき」と力を込める。
■裏金と災害対応が争点
山手町の会社経営、紺谷博樹さん(63)は「いまだ政治と金の問題は出口が見えないまま。被災地対応も遅れている。国民の声をしっかり聞いて政治を進めると発言しているが、解散は早かったように思える」と首をひねる。「石破氏は地方創生を掲げており、地方の経済的自立を促す政策に期待したい。選挙では裏金問題や災害対応が争点になるだろう」とみる。
■クリーンな政治を
有明町の主婦大井夏代さん(77)は「能登半島地震で災害対応に当たった斉藤鉄夫国交相を再任するなど、適性を理解して人員配置していて安心した」と閣僚の顔ぶれを評価。「初入閣組も多く、裏金問題のイメージが払拭されるクリーンな政治を目指してほしい」とエールを送る。衆院選の27日投開票についても「スピード感」を肯定的に受け止め、「家庭の事情で進学を断念する子どももおり、新内閣には児童手当の拡充をお願いしたい」と語った。
■政治の雰囲気変わる
三光町の会社員渡辺隼人さん(28)は「元タレントの三原じゅん子氏がこども政策担当相に選ばれたので、堅苦しい政治の雰囲気が変わったり、関心を持つ人が増えたりするのでは」と期待する。衆院選では「新たに家庭を持つ人が暮らしやすいよう、医療や子育て支援に理解のある候補者に投票したい」と話した。
■いきなり解散に失望
北光町のパート従業員奥村博幸さん(49)は「総裁選の時は石破さんにすごく期待したが、いきなり解散を発表し、やはり自民党では何も変わらないのかと失望した。予算委員会で国民に解散の大義が分かるようにすべき―と言っていたことを守ってほしかった」とため息。閣僚の顔ぶれも「挙党態勢と言っておきながら、自分を支持した人たちで固めているようにも感じた」と述べた。
選挙の争点については「社会保障や経済対策」とした上で、「地震だけでなく、大雨にも襲われた能登半島の復興を急いでもらいたい」と願った。
















