JR北海道の綿貫泰之社長は20日の定例記者会見で、渡島管内森町のJR函館線森―石倉間で16日未明にJR貨物の貨物列車(21両編成)が脱線した事故について、「利用のお客さま、貨物列車の皆さんに多大なご迷惑をおかけたしたことを、深くおわび申し上げる」と謝罪した。今後については「事故調査に全面的に協力していく」とし、「鷲ノ木道路踏切」で確認されたレールの腐食を踏まえ「同種事故の再発防止に向けた取り組みを全力で行い、安全の徹底を図っていきたい」との姿勢を示した。
現場は海に近く、腐食の原因は明らかになっていないが「塩害」の可能性もある。JRでは20日までに「鷲ノ木道路踏切」と類似の踏切の緊急点検を行い、長万部―苫小牧間の18カ所では異常がないことを確認した。また、同区間以外で過去に行った検査で、レールに傷や腐食があったものの、交換の必要はないとした全道約200カ所の踏切についても再点検する方針だ。
また、綿貫社長は今冬の「JR北海道の冬期の取り組み」も発表。2022年2月に札幌圏が大雪に見舞われ、大規模輸送障害が発生したことを教訓にした改善策で、22年度冬期から計画的に進めている。
除雪機械については、22~23年度に7台増強しているが、今年度も5台増強。内訳は島松駅に大型化1台、白石、手稲、小樽、追分駅に強馬力化4台を新たに導入した。
大雪時に線路周辺の除雪時間を確保するため、今冬も札幌圏で計画運休を実施する。来年1~2月の土曜夜の計8日間に普通列車3本をそれぞれ運休する。いずれも札幌発の普通列車で(1)千歳線の午後11時34分発千歳行き(2)学園都市線の午後11時37分発当別行き(3)同線の午後11時59分発あいの里公園行き―の3本。大雪に備えたJRの計画運休は3シーズン連続となる。
また、高波の対策として、既設護岸への波返し工の設置を検討。25年度に小樽築港―朝里間で、根固め工の設置工事に合わせて波返し工(約80メートル)の試験施工を実施し、効果の有無を検証する。
綿貫社長は「24年度冬期も、お客さまに安心して利用いただける輸送サービスの提供を目指していく」と述べた。
















