屋上に津波避難者受け入れ 市が補正予算案に実施設計費 勇払公民館

屋上に津波避難者受け入れ 市が補正予算案に実施設計費 勇払公民館
屋上避難に向けた改修を計画する勇払公民館

 苫小牧市は津波からの屋上避難のため、勇払公民館を改修する工事の実施設計費340万円を、26日開会の市議会定例会に2024年度一般会計補正予算案として提出する。25年度にも改修工事に着手する方針で、屋上までの避難用階段や転落防止用手すりなどを整備し、沿岸部の避難困難者や近くで逃げ遅れた人ら100人程度の受け入れを想定している。

 勇払公民館は1985年に建設され、鉄筋コンクリート造り2階建て、延べ床面積は1363平方メートル。同館周辺は最大で高さ5・3メートルの津波の浸水が想定され、建物2階まで水没する恐れがある。同公民館は現在、避難所に指定されていないが、屋上までの高さが約7メートルあり、改修によって避難者の受け入れが可能になる。

 予定通り着手できれば25年度内の完成を見込むが、屋根や風よけまでは設置しない予定で、災害発生が冬期の場合は防寒対策に課題が残りそうだ。総事業費は未定で、国の米軍再編関連訓練移転等交付金も充てる考え。

 道が21年に公表した津波浸水想定によると、市内の浸水域は1万224ヘクタールに及び、市は津波避難対策の重点地域にときわと勇払の2地区を指定。避難施設整備を急いでいる。勇払地区では勇払中学校の改修、増築工事に合わせ、同中学校に津波避難機能を備える検討もしている。

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