苫小牧市高丘の北海道大学苫小牧研究林は16日、同研究林を舞台に映像や音響のインスタレーション(空間を使ったアート作品)を創作した長坂有希さんを迎え、サイエンスカフェを開催した。市内外から親子連れや学生など20人が参加し、長坂さんと共に林内を巡った。
長坂さんは2022年から2年ほどかけ、同研究林でフィールドワークを展開。森の奥に入って映像を撮影したり、研究者に話を聞いたりして作品を仕上げ、今夏に札幌市のモエレ沼公園で個展を開催した。
参加者は、長坂さんの創作にインスピレーションを与えた箇所を巡り、落ち葉を踏みしめたり、鳥のさえずりを聞いたりと思い思いに森を味わった。長坂さんは創作した物語の朗読も披露し、「森に『社会』を感じた。静かなんだけど、とても生きている」と実感したことを語った。
同研究林の技術職員が合間に出合ったアカゲラやコナラ、ミズナラなどの動植物について解説し、落ち葉の種類によって形や大きさが違うことも学んだ。
初めて同研究林を訪れたという北大1年の藤原晄希さん(19)は「長坂さんの物語を聞きながら、臨場感を持って自然に触れられた気がした」と充実した表情を見せた。
















