苫小牧市が2024年度上半期(4~9月)に対応した児童虐待の件数(速報値)は125件で、前年同期の73件に比べ52件の大幅増となった。心理的暴力が目立ち、一時保護の件数も増えた。虐待にはならないものの養育に悩む保護者も多いことから、市こども相談課は「各家庭に寄り添った丁寧な支援を心掛けたい」としている。11月は、こども家庭庁の「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」月間。
市は児童虐待の対応が終結した事案の児童数を件数として集計している。上半期の内訳は、暴言や無視、言葉による脅しなどの心理的虐待が50件(40%)と最多。殴る、蹴るなどの身体的暴力が39件(31%)、適切な食事や衣服を与えないなどの養育怠慢・放棄(ネグレクト)が35件(28%)、性的虐待が1件だった。
被害児童のうち小学生が47人と最も多く、3歳以上の未就学児も34人と目立った。学校から通報が寄せられたケースが多く、研修を受けた子育て経験者らが支援員となり、家庭を訪問して育児や家事などを手助けする子育て支援訪問事業の利用も140回を超えた。
一時保護の件数は、児童虐待と虐待以外の理由で養護が必要な事案を合わせて60件となり、前年度1年間の70件に迫る勢い。市は「深刻な虐待被害に発展する前の対応として、一時保護したケースも多い。関係機関と連携し、きめ細かな対応に努めたい」と話している。
















