苫小牧市美術博物館は企画展「足もとから見つけるまちの自然」(12月21日~来年3月16日)開幕まで1カ月を切り、会場の設営作業を進めている。目玉の一つが昆虫の拡大模型で、26日は製作者の吉田ひでおさん(58)=札幌市在住=立ち会いの下、「ミヤマクワガタ」と「オオスズメバチ」の両作品を取り付けた。
いずれも実物の50倍の大きさで、クワガタは全長3・7メートル、スズメバチは同2メートル。羽を広げるとそれぞれ幅5メートル、同3メートルに達する。
吉田さんは「つくりものや」を自称し、映画や広告、演劇などの特殊美術、メーク、造形、着ぐるみなどを手掛ける造形師。昆虫の胴体はポリエチレンフォーム、羽は透明の塩化ビニール板を使い、「できるだけ本物に近づけようと、標本をじっくり見ながら(1作品に)約1カ月かけた」と話す。
同日は飛んでいる姿を忠実に再現するため、脚の位置や羽の角度などを細かく調整。吉田さんは「段ボールなど身近な物でも作れるので、(展示を見て)作ってみたいと思ったら挑戦してほしい」と語った。
「まちの自然」にスポットを当てた企画展は、模型作品のほか同館所蔵の昆虫や植物、動物の標本、剥製、写真など200点以上を展示し、都市の生物多様性を考える。吉田さんの拡大模型は2022年に北海道博物館で開催された特別展「世界の昆虫」で展示され、現在は釧路市立博物館が所蔵している。
















