おせち商戦活況 予約ピーク年々早く 大人数用の需要増見込む

おせち商戦活況 予約ピーク年々早く 大人数用の需要増見込む
今年のおせちをアピールするグランドホテルニュー王子の従業員

 お正月まであと2カ月となる中、苫小牧市内で「おせち商戦」が本格化している。インターネット販売の浸透により、市内でも商戦のピークは年々早まっており、9月から予約を受け付けている店舗も。食材をはじめとする価格高騰の影響で、各事業者は価格設定に頭を悩ませつつ、需要を取り込もうと品ぞろえなどを充実している。

 グランドホテルニュー王子(表町)は正月向けにおせち、箱ずし、中華オードブルを用意。おせちは、2人用の和洋中三段重が2万3000円、4人用の同大三段重が3万9000円など。昨年と比べて1000円ずつ値上げし、同ホテルは「食材だけでなく、包装費、人件費などすべてが高くなっている。品質を維持、重視するため」と値上げに理解を求める。

 一方、今年からネット予約を取り入れたこともあり、幸先が良いスタートを切った。受け付けを10月15日に始めたが、開始10日間で約2割が埋まる人気ぶり。同ホテルは「新型コロナの5類移行で今年は帰省する方が増え、大人数でおせちを囲む家庭が増えるのではないか」と期待する。

 仕出しや弁当を販売する甚べい(山手町)は、例年は11月1日に予約を始めていたが、今年は10月から受け付けている。利用者から「早く予約したい」との声も寄せられているといい、今田正義社長は「コンビニやスーパーは9月には予約を始める。つられる形でこちらも早くなっている」と説明する。

 同社は道産のホタテやスモークサーモンを使った「北海道おせちオードブル」(6500円から)など4種類を用意し、4~5人用の売り上げ増を見込む。コロナ禍で売り上げが減り、市民の「おせち離れ」を実感していたが、今年の商戦では「高級志向が高まっている。少し高めの商品が売れるのではないか」と予想している。

 日本料理店「魚徳」(春日町)は、9月から予約が入っている。榊収治代表は「例年は早くても10月ごろから。今年はスタートが早い」と話す。同店は3~4人用の二段重が3万2400円、5~6人用の三段重が4万8600円。物価高に苦しむ中で「やらない方がいいと思うこともある」と率直にこぼしつつ、値上げは行わず「年に1度のお祝い事。常連さんへの恩返しのつもりで利益は追求しない」と強調している。

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