生命倫理に理解深める 高校生メディカル講座開く 苫東高

生命倫理に理解深める 高校生メディカル講座開く 苫東高
生命倫理について学ぶ生徒ら

 苫小牧東高校(澤田慎也校長)で10月31日、高校生メディカル講座が開かれた。道教委の地域医療を支える人づくりプロジェクト事業の一環で、医療系学科への進学希望者や医学に関心のある生徒が約80人参加。事例を基に医療における生命倫理について学んだ。

 講師は旭川医科大学インスティテューショナル・リサーチ室の井上裕靖さん。市町村での地域包括ケアシステム構築のプロセスや医療職に必要とされる資質や能力を説明した。

 生命倫理を学ぶ内容では、プロ球団のスカウトで注目される大学3年生が、父親のドナー候補になれると分かった際に、ドナーになるべきか否かを考えた。生徒たちは、善行原則(患者にとって最善の行動をすること)、無危害原則(患者に危害を与えないこと)など生命倫理の四つの原則に適合するかどうか、事例の内容と照らし合わせながら熟考した。

 井上さんは「(事例を)全ての原則に適合させるのは難しいが、現場ではよくあるケース。治療の実績や治癒の経過などを参考にしながら、患者としっかり治療方法などを話し合うことが大事」と話した。

 作業療法士を目指している3年の佐藤緋芽(ひめ)さん(18)は「(それぞれの事例に十分対応するには)実際に患者の生活環境を見たり、話を聞いたりしなければ難しい。患者に寄り添った医療従事者になりたい」と語った。

 同講座は、医療に対する生徒の興味、関心を高め、進路実現に向けて意識向上を図るのが目的。今回は、白老東高校や市内中学校の生徒も受講した。

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