トラウマへの理解深める 市要保護児童対策地域協が研修会

トラウマへの理解深める 市要保護児童対策地域協が研修会
トラウマやその影響について学ぶ出席者

 子どもの福祉や養育、保健などの関係機関でつくる苫小牧市要保護児童対策地域協議会(松村順子会長)は2日、市職員会館でトラウマをテーマに研修会を開いた。虐待やいじめ、性暴力などの被害を受けた子どもが抱えるトラウマとその影響、より良い関わり方などについて、会員らが講師の大阪大学大学院人間科学研究科の野坂祐子教授から学んだ。

 構成機関の実務者会議として開き、46人が出席。会場を講師とインターネット回線でつなぎ、オンライン形式で行った。

 野坂教授は過酷な暴力にさらされた子どもが抱えるトラウマは表に出にくく、行動を見ても周りの人から「大丈夫そう」と思われることが多いが、本人は心に負った傷に大変苦しんでいることを説明。その影響で乱暴な振る舞いや思いやりの感じられない言動をしてしまい、周りから叱責されてさらに傷が深くなる場合があることを解説した。

 子どもに接する人たちはトラウマやその影響について知識を持ち、行動の理由を理解して対応するトラウマインフォームドケア(TIC)をすることが重要と強調。トラウマを抱える子どもを骨折した人に例え、「医師が傷に触れ、骨の具合を診るのに対し、周りの人は骨折の痛みや不便さを理解し、支える役割を担う。同様に、トラウマ治療は医師が行うが、周りの人もTICの視点で接することが大切」と分かりやすく伝えた。

 周りの支援者が子どものトラウマの影響を受け、強いストレスや心に傷を負うリスクがあることも指摘。「支援者同士のつながりと思いやりが、トラウマへの防御となる」と力を込めた。

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