苫小牧市の佐藤さんと伊藤さん、行動美術協会の会員に

佐藤静子さん

 苫小牧市しらかば町の佐藤静子さん(74)と光洋町の伊藤幸子さん(77)が9月、行動美術協会(本部東京)の会員に選出された。全国から約450点が集まる全国規模の美術展「第78回行動展」の絵画部門で入賞し、同23日付で会員の資格を得た。2人は喜びを語るとともに、責任の重さに気を引き締めている。

 佐藤さんはF130号の油彩画「羅針盤(1)」を出品した。世界がどこに向かうのか、その不確実さや不安を描いた作品で、向井潤吉賞に輝いた。15回目の出品となった佐藤さんは「これではだめだ」と前日まで手直しを加えたという。「今年(会員に)なれると思っていなかったのでびっくり。仲間に祝福されて実感が湧いた」と笑顔を見せる。

 師匠である遠藤ミマン氏(故人)への感謝も口にし、「大きな作品を描く時は遠藤先生の論理的かつ哲学的な指導を自然と思い出す。迷わず構成を考えることができた」と話した。「今後は作品を見る立場になるので緊張しているが、頑張りたい」と決意を新たにした。

 伊藤さんは複数の素材を組み合わせるミクストメディアの技法で制作した「夢幻」(F150号)を出品した。天地が永遠に続く天壌無窮(てんじょうむきゅう)の中の生命を表現。天壌無窮の色に悩んだが、自らの心情とも合致するベンガラ色に出合い、完成させた。

 2007年に新人賞を受賞し会友になったが、その後、納得のいく作品が描けない期間もあった。それでも「三度の飯の次に絵が好き」と描き続け、23回目の出品で「やっと納得できるものになった」と語る。「絵は一生描くもので、ここからが再スタート。個展も再開していければ」と力を込めた。

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