プロ野球阪神タイガースの日本一とファンの盛り上がりを取材するため5日夜、苫小牧市内の居酒屋「鳥しん」へ行った。到着したのは試合開始10分前だったが、同店を拠点に阪神を応援する「苫小牧若虎会」の会員20人ですでに満席。「本日貸し切り」の貼り紙が出された。
メガホンの音と応援歌で球場にいるかのような熱気に包まれ、点が入ると割れんばかりの歓声と球団歌「六甲おろし」の大合唱。関西出身の私でも「北海道にこれほど熱狂的な阪神ファンがいるのか」と驚かされた。
九回、岩崎優投手が最後の打者を打ち取り、38年ぶりの日本一が決まると「ここまで本当に長かった」と感極まって涙を流すファンの姿に心打たれた。同店の川村明店主も「いつ日本一が見られるか分からなかったので最高」と満面の笑みを浮かべていた。
阪神を愛し、地元からも愛される同店。次なる歓喜の瞬間にも立ち会い、ファンの喜びを伝えられるよう今後も通い続けたい。(陣)









