苫小牧港利用促進協議会は10日、韓国で苫小牧港をPRする「ポートセールス」の全日程を終えた。韓国入りした7日に会長の岩倉博文市長が意識を失って倒れて不在の中、参加者は予定通り活動を展開。同会会長代理の佐々木秀郎・苫小牧港管理組合専任副管理者は「こういった場合に『市長ならどうするか』と考えた末、予定通り実施した。さまざまな情報交換ができた」と話した。一行は10日午後、帰国の途に就いた。
海外で港を売り込むポートセールスは、新型コロナウイルス禍で中止していたため、4年ぶりの実施。7~10日の日程で、17企業・団体から33人が参加した。岩倉市長が7日夕、韓国仁川国際空港で入国審査前に倒れたが、岩倉市長の容体や関係先とのスケジュール調整状況などを踏まえ、予定通り続行することを決断。市長の代行を務めた佐々木副管は「市長がわれわれの目の前で倒れ、早期に帰ることも検討した」と振り返りつつ、「『市長が来る』ということで相応の対応を用意していた訪問先もあった。予定通り行うことにした」と説明する。
8日はソウル市内で、苫小牧港に航路を持つ南星海運や天敬海運を訪れ、夜は「苫小牧港セミナーin韓国」をホテルで開催。韓国船社や北海道ソウル事務所などの関係者47人を招き、苫小牧港をアピールしながら交流を深めた。9日は韓国最大の港湾である釜山港を視察し、同港運営の釜山港湾公社を訪れ、自動化やIT(情報技術)化が進む最新港湾設備の現状を目の当たりにした。
佐々木副管は「韓国は苫小牧港の外国貿易の7割を扱うお得意さま。船社の関係者らと直接顔を合わせて意見交換できた。(残業時間に上限規制を導入する)『2024年問題』を気にしているなど、韓国関係者の認識や課題も分かった」と収穫を強調。一方で「『日程が終わって良かった』とはならない」と率直な思いを語り「岩倉市長の早い回復を祈っている」と話している。
市によると、岩倉市長は10日午前11時現在、意識は戻っておらず、治療を続けている。
















