DV相談、上半期176件 苫小牧

市協働・男女平等参画室が制作した動画。DVに当たる行為を分かりやすく解説している

 苫小牧市配偶者暴力相談支援センター(配暴センター)が2023年度上半期(4~9月)に受けた、配偶者などからの暴力(ドメスティックバイオレンス=DV)相談は176件に上った。同センターを設置する市協働・男女平等参画室によると、22年同期比で14件減少したが、暴力被害に加えて生活困窮や家族の介護などに悩む人もおり、担当者は「介護福祉の面からのサポートが必要な人も増えてきた」と問題の複雑化を指摘している。

 また、市内のNPO法人ウィメンズ結が運営し、被害者を緊急的に受け入れる民間シェルターの上半期の利用者は13人(前年同期比1人減)だった。子どもを連れて避難する30代女性が多く、離婚後も元夫が離れず暴力被害が続いていた人もいたという。

 一方で、自分がDV被害を受けていると気付いていない人もいるため、同室はどのような行為が暴力に当たるかを解説した3本の動画を制作し、10月にユーチューブで公開した。「お前はばかだ、役に立たたない」「俺の言うことを聞くのは当たり前だよね」などと威圧的な言葉で相手を支配したり、「生活費を渡さない」「仕事に行くことを制限する」といった行為はDVに当たることを説明し、相談窓口も案内している。

 市内では、内閣府の「女性に対する暴力をなくす運動」期間(12~25日)に合わせた啓発事業も展開されている。市は市役所ロビーでDV撲滅のための展示を行っているほか、苫小牧信用金庫本店(表町)や正光寺(高砂町)、キラキラ公園(入船町)など7カ所で、建物やオブジェが運動のシンボルカラーの紫色にライトアップされている。市男女平等参画推進センターでもパネル展を実施し、窓を紫色に光らせてDVのない社会の実現を訴えている。

 市配暴センターは21年度に開設されたDV相談の専門窓口。平日午前8時45分~午後5時15分に加え、今年4月から毎月第2水曜日の同7時半まで、夜間対応を開始した。事前申し込みで相談中の託児も行う。電話0144(84)8985。

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