冬山にも気を抜かず 樽前山ヒュッテ管理人の山田さん

冬山にも気を抜かず 樽前山ヒュッテ管理人の山田さん
今年からヒュッテの管理人となった山田さん

 樽前山(1041メートル)へ続く道道と市道樽前観光道線が6日で冬季通行止めとなり、登山シーズンが終わりを迎えた。今年4月から7合目ヒュッテの管理人に就いた山田和人さん(64)=苫小牧市在住=は大きな事故無く終えられたことに胸をなで下ろす一方、冬の登山者の安全に気を抜けない日々だ。挑戦する人には「登山道が凍って滑落する危険性や天候の急変で視界が奪われる場合がある」と万全の準備を呼び掛けている。

 ヒュッテは市が管理し、管理人は市の嘱託職員となる。山田さんは父親の武重さん(92)も1986年から14年間、管理人を務めた。親子2代の管理人は初めてで、武重さんの喜びもひとしお。5月のシーズン本格化を前に、久しぶりにヒュッテに連れてくると「思い出話が止まらなかった」と笑う。

 山田さんは苫小牧工業高校時代、山岳同好会に入り山登りを始めた。武重さんが管理人をしていた頃も、民間企業で働く傍らたびたび手伝いに訪れ、「登山中に倒れた人を担架を持って助けに向かったこともある」という。

 現在は苫小牧山岳会に所属。ヒュッテでは登山者の安全に気を配り、混雑する駐車場の管理も行う。異変があれば市に連絡し、5月に案内板の支柱が壊された際は、ヒグマの爪痕の可能性が高いとみて警察にも通報した。

 アウトドアブームを背景にした登山者の多さにも驚かされた。駐車場の車は「札幌近郊が5割、室蘭ナンバー3割、残りはレンタカー」という印象で、年代も子どもから高齢者まで幅広い。欧米やアジアなどの外国人登山者も目立ち、「クマが出るか」「登山道は」など聞かれることの多い質問への回答を英文にした紙を用意している。

 軽装の登山者が少なくないことには「登りやすいからといって甘く見ず、しっかり準備を」と警告するが、「登山者のたくさんの笑顔が見られた。樽前山が愛されていることを改めて感じた」と初シーズンを振り返った。

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