苫小牧市は24日、エゾシカの公園への侵入、ふん害対策として、有珠の沢町の公園周辺に忌避剤を設置する試験事業に着手した。忌避剤は独特の臭いを発するため公園利用者や近隣住民への影響を含め、1カ月ほどかけて効果と課題を検証する方針だ。
設置場所は同町のくわがた公園裏の山林。土地所有者の承諾を得てエゾシカの足跡やふんが残る道沿いに打ち込んだ6本のくいに、忌避剤入りのペットボトル容器を一つずつぶら下げた。
忌避剤は液状で、市職員がハンターの助言を受けて木酢液やトウガラシ成分などを調合して作ったという。
今年10月、桜坂町の住宅地近くでヒグマが目撃された際に使ったのと同じ成分で、同町の住民から「(設置後)シカも見なくなった」との声も踏まえ、採用した。
「注意 エゾシカ忌避剤設置中」と書いた掲示物を張り、住民には事業を周知する文書を配布している。
今回の設置場所は、住宅地への臭いの影響を最小限に抑えられるとみて選定。環境生活課の武田涼一課長は「人が(忌避剤の)臭いに不快感を覚えないかも見極めたい」と語る。
近年、市内ではエゾシカが急増。市街地の公園で群れの出没が相次ぎ、各地の公園内にふんが散乱し、「安心して遊べない」といった苦情も多く寄せられている。
指定管理者が管理する公園では定期的に清掃が行われているがそれ以外の公園は基本的に、ふんが微生物の働きで分解されていくのを待つだけの状態。緑地公園課の小山内明課長は「他の公園でも『ふんを何とかしてほしい』という声があり、忌避剤にどれだけの効果があるのか注目している」と話す。
















