美術博物館前にモニュメント 石彫家の田村さん 苫小牧

美術博物館前にモニュメント 石彫家の田村さん 苫小牧
田村さんが制作した彫刻モニュメント「奏伝」

 苫小牧市美術博物館正面玄関前の国旗掲揚塔の横に、市美園町の石彫家田村純也さん(45)が制作した彫刻モニュメントがお目見えした。母体の中で命が誕生する瞬間を表したデザインで、寄贈を受けた市は25日、感謝状贈呈式を実施した。田村さんは「命のメッセージ性を感じてほしい」と話した。

 美術館の設置に向けて市民運動を重ね、目的を達したため2013年に解散した「苫小牧に美術館を実現する会」からの付託金で制作した。美術博物館の美術関連事業に協力するとともに、若手地元作家の創作活動を支援したい―と市美術館友の会で話し合い、苫小牧美術協会や新道展、新制作展の会員でもある田村さんに作品を依頼した。

 名称は「奏伝(そうい)」。耐久性のあるインドの御影石を使い、大きさは幅1・2メートル×奥行き60センチ×高さ1・8メートル、重さは約3トン。ピラミッド型の刃を群状にしたビシャンというハンマーで表面を平らにたたき上げる「ビシャン仕上げ」と、艶が出るまで研磨する「本磨き」の手法を用いて半年がかりで制作した。

 「母体をイメージし、曲線はできるだけきれいにした」と田村さん。「形や表現が皆さんに認めてもらえるか、(お披露目まで)ドキドキで不安だった」と心情を語った。

 贈呈式には同会役員ほか山本俊介副市長、福原功教育長らが出席。同会の松本紘昌副会長は「末長く市民に愛される美術館、モニュメントであってほしい」と期待を込め、山本副市長も「美術博物館の目玉の一つになれば」と述べた。

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