12月1日に苫小牧市内路線バスの運賃値上げを控える道南バス(室蘭市)で、通勤・通学定期券の「駆け込み購入」が相次いでいる。今月30日までに定期券を購入すれば、有効期間内は差額なしで乗車できるためで、11月の定期券売り上げが6割以上増になった営業所も。市は12月以降、東胆振1市4町の高校生らの通学定期券を対象に、値上げ分の半額相当を補助する。
同社は12月から、初乗り運賃を50円増の200円に、主要区間で最大140円増の値上げを予定。通勤・通学定期券も割引率を改め、6カ月定期券は今月30日で廃止する。市内路線バスの運賃値上げは、消費税率の引き上げなど外的要因を除けば、市営バス時代の1996年以来27年ぶり。同社が2012年に運営移譲を受けてから初めてで、バス利用者の減少や燃料価格の高騰などを受けて実施する。
同社苫小牧営業所(新開町)では11月、通学定期券の購入者は前年同月比6~7割増。3カ月もしくは6カ月の定期券に買い換えるケースが目立ち、近隣の苫小牧総合経済高校や苫小牧工業高校、駒大苫小牧高校をはじめ、苫小牧東高校などの生徒たちも購入に訪れるという。同営業所は「これまで1カ月定期券を購入していた人が、学校へ通う期間を踏まえ、より長い期間の定期券を購入している」と分析している。
苫小牧市は、値上げの負担が大きい子育て世帯を支援するため、東胆振1市4町の高校生や高専生の通学定期券に対し、値上げ分の半額相当を補助する。事業費は1050万円を確保し、12月1日から適用する。希望者は、市ホームページから「市内路線バス通学定期券(1/2補助)購入券」を印刷し、必要事項を記入して道南バスの定期券販売窓口に提出すると、補助による割り引き金額で定期券を購入できる。
主な通学区間の料金は、沼ノ端駅北口―苫小牧東高校の3カ月定期(4万6660円)では、市が値上げ分の半額(6900円)を補助して購入額は3万9760円。沼ノ端駅北口―苫小牧南高校の3カ月定期(6万3180円)では、市が9100円を補助して購入額は5万4080円に割り引きとなる。
















