高齢者を手助け 有償ボランティア組織あす発足 苫小牧

高齢者を手助け 有償ボランティア組織あす発足 苫小牧
「サポ♥ラブ」のロゴマーク

 掃除や調理、買い物などの場面でサポートを必要とする高齢者と、少しの手伝いならできるという地域住民をつなぐ有償ボランティア組織「サポ♥ラブ」が12月1日、苫小牧市西部地区に発足する。のぞみ町やもえぎ町在住の市民を主体とした取り組み。住民相互の支え合い活動を活発化させ、高齢になっても暮らし続けられる地域づくりを目指す。

 同団体は生活援助を求める「利用会員」と、援助をする側の「活動会員」で構成。市西地域包括支援センターが管轄する樽前や澄川町、ときわ町など市内西部を活動エリアとし、利用会員からの依頼を受けて活動会員とつなぐ。マッチング作業は当面、同包括支援センターが対応する。

 活動内容は▽電球交換▽宅配システムの注文用紙記入▽年賀状の宛名書き▽ごみの分別▽図書・レンタルDVDの返却▽縫い物▽調理▽掃除▽買い物代行▽散歩の付き添い▽庭の手入れ―など。

 所要時間30分~1時間で、資格不要な軽作業が大半。利用会員は依頼内容や時間に応じて50円~200円程度の報酬を活動会員に支払い、安心して活動できるようボランティア活動保険にも加入する。

 担い手として想定しているのは元気な高齢者や子育て中の親、中高生などの若い世代。登校前、子どもが幼稚園や学校に行っている間、仕事から帰る途中などの隙間時間に、自分の得意分野や好きなことを生かして地域の高齢者を手助けしてもらいたい考えだ。

 組織立ち上げの中心となったのは、のぞみ町の行政書士中尾宏之さん(65)。苫小牧でも高齢化が加速する中、既存の介護保険サービスだけでは在宅高齢者の生活を支え切れていないことを実感。中には「ちょっとした困り事」が要因で住み慣れた地域で暮らし続けられなくなってしまう人もいることから、多世代の住民を巻き込んだ支え合い活動を構想した。同様の課題を認識していた同包括支援センターや西地域の住民らとともに、8月ごろから立ち上げ準備を進めてきたという。

 1日の設立総会では役員の選出をはじめ、会則やサービス内容などを決定し、団体が正式に発足。市の補助事業への応募や両会員の募集などを行い、年度内に活動を本格化させる考えだ。

 中尾さんは「さらに高齢化が進展する将来を考えると、元気な高齢者や若い人がたくさんいる今のうちに、支え合いの仕組みを構築する必要がある」と指摘。「市内全域にこの動きを波及させ、温かいまちづくりの一翼を担えたら」と意気込んでいる。

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