【サンドニ(フランス)時事】国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は1日、パリ郊外サンドニで取材に応じ、札幌市の冬季五輪招致について、断念した2030年大会に続いて34年も可能性が消滅したことを受けて「札幌は(開催候補地選考の)手続きに含まれず、議論する機会がなかった」と述べ、34年以降の招致への意志を明確に示していなかったとの認識を示した。
IOCは冬季五輪の開催候補地を30年はフランスのアルプス地方、34年はソルトレークシティー(米国)に絞り込み、38年もスイスと優先的に協議する。バッハ会長は「札幌が努力を続けて、いつか冬季五輪を開催する機会を得ることを願うだけだ」と語った。
バッハ会長は1日まで開かれた理事会の後、パリ郊外に建設している来夏のパリ五輪選手村を視察。「コンパクトで実用的。素晴らしい景観を提供している。準備状況に満足している」と評した。

















