9日から「水と暮らし」生活道具の企画展 苫小牧市美術博物館

昭和時代に使われた洗濯機が並ぶ=企画展

 苫小牧市美術博物館は9日から、同館の第1、2展示室で企画展「昔の道具~水と暮らし~」を始める。手回し式洗濯機や氷冷蔵庫など昭和時代の生活道具を約80点展示し、暮らしの移り変わりを学ぶ。開幕を目前に控え、学芸員らが配置にこだわりながら急ピッチで会場設営を進めている。

 2017年に火に関係する昔の道具を紹介した同館。今回は水に関係する道具を中心に「洗う」「装う」「食べる」「楽しむ」といったテーマごとに鉄瓶や湯沸かし器、番傘などを並べる。展示品の約8割は同館所蔵で、このうち半数程度が初公開。室蘭市民俗資料館や北海道博物館の資料も25点ほど集めた。

 宮沢賢治が、花巻農学校(岩手県)の修学旅行引率教師として苫小牧を訪れた際に泊まった旅館「富士館」の食器をはじめ、「マルモ漁場」の酒の二升瓶など苫小牧にゆかりの品も多数用意した。

 歴史担当の佐藤麻莉学芸員は昭和30~40年代の展示が中心といい、「道具の変遷が分かるはず。子どもたちに昔の暮らしを知ってもらい、昭和世代の人には懐かしんでもらえれば」と話す。

 このほか、同日から第3展示室や中庭展示スペースで、特集展示「THE SNOWFLAKES(ザ・スノーフレークス)」も開始。20年に白老町の飛生アートコミュニティーで結成されたアーティスト4人(奈良美智さん、国松希根太さん、小助川裕康さん、奥山三彩さん)に、石川大峰さん、牟田口景さんが加わり「インスタレーション」(場所や空間全体を作品として体験させる芸術)を制作した。

 流木を素材としたオブジェや苫小牧近郊で収集したプラスチック製の漂着物などを照明や音響を駆使して展示する。奈良さん(64)は「捨てられていたごみが展示空間に飾られ、どのように見えるか、それぞれで感じ取ってほしい」と話す。

 企画展は来年1月28日、特集展示は同3月24日まで。

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