苫小牧市表町のIT業、I・TECソリューションズ(住岡弘社長)が「女性リーダー」の育成に力を入れる。男女問わず働きやすい職場を目指す中、女性管理職が少ない課題を踏まえ、あえて「女性」に焦点を当てた研修事業を企画。5日にキックオフの交流会を開き、20~50歳代の女性従業員29人がキャリアアップへの理解を深めた。
今月18日から来年4月まで計6回にわたり、希望する女性従業員を対象に、女性リーダー育成研修を初開催する。参加者に視野を広げてもらう狙いで、コミュニケーションの取り方やアンコンシャスバイアス(無意識の偏見、思い込み)などテーマも幅広く設定。5日はその先駆けとなるキックオフイベントで、外部の女性管理職3人を講師に招き、パネルディスカッションと座談会を開いた。
働く女性を支援するレディマーク(札幌市)代表の福澤由佳さん(41)が司会を務め、生活協同組合コープさっぽろの笠折早紀さん(36)、NECソリューションイノベータの板東忍さん(53)、キャリアコンサルタントの山田真紀子さん(44)の3人が女性管理職としての働き方や苦労などの体験を回顧。福澤さんは「『何で女性ばかり』の声もあるが、ライフイベントを迎える時、制約を受けるのは女性が多い」と指摘し、女性のキャリアアップの重要性を説いてから始めた。
3人は管理職になる際の心境などをざっくばらんに披露。板東さんは「余計な仕事をしたくなかった」と管理職登用に消極的だったというが、「なってみると視座が高まり面白かった」と回顧。山田さんは子ども2人を出産後、マネジメント職に就き「子どもに手がかかるので不安もあったが、やりがいのあるミッションだった」と述べた。子育ての経験が管理職業務に生きていることも紹介し、笠折さんは「相手がどうしたら分かってくれるか、いつも考える」と話した。
座談会では参加者も熱心に質問し、仕事との向き合い方などを新たにした様子。入社5年目の穴田宥衣さん(27)は「みんなの前に立つタイプではないと思っていたが、自分だからできることもあるかなと考え方が変わった。キャリアアップも考えてみたい」と笑顔。管理職の村上多恵子さん(39)は「社内にいると視野が狭くなりがち。きょうはとても刺激になった」と話していた。
同社は昨年4月の女性活躍推進法改正を受け、5カ年計画で女性の採用比率を30%以上、女性管理職を15%以上に引き上げるなどの目標を初めて設定。しかし、今年度当初、従業員208人のうち女性は21%の44人、女性管理職は8・7%の4人。同社取締役の近藤広輝経営管理本部長(55)は「社員みんなが働きがいのある会社にするため、まず女性が持てる力を発揮できるようにしたい」と話している。
















