道は、大規模改修工事中の道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎、札幌市中央区)の展示基本設計案をまとめた。館内展示は「歴史と文化」、「地域情報とにぎわい」、「創造と交流」の三つのフロアを開設する。東京五輪でマラソンコースに指定されたため当初計画より約2年ずれ込み、2025年2月に完成、25年度内のリニューアルオープンを目指す。
国の重要文化財でもある赤れんが庁舎は1888(明治21)年に創建。1909年に火災により全焼したが、11年に火災復旧工事を実施。68年に復元改修工事を行い、現在の姿になった。
ただ、復元から半世紀以上が経過し、建物の内部、外部とも劣化が進行したため、道では2019年から準備工事に着手。21年の東京五輪マラソンでの中断を挟み、22年4月から大規模改修工事を本格的にスタートさせている。総工費は42億8000万円。
展示基本設計案では、(1)歴史と文化のフロア(2階)(2)地域情報とにぎわいのフロア(1階)(3)創造と交流のフロア(地階)―の三つのゾーンを設定した。
2階では、アイヌ民族の歴史や文化を紹介するほか、道内の世界遺産・日本遺産・北海道遺産や美術館、博物館を紹介。床一面に北海道の名付け親で、幕末の探検家・松浦武四郎が描いた大型の北海道地図を設置。地図をスマホで読み込むと、各地の名所などが詳しく分かるAR(拡張現実)体験も提供する。
1階では、道内179市町村の特色や名産品の展示ボックスを設置。大型スクリーンで北海道の自然風景の映像を流すほか、レストランやカフエも設ける予定。
地階は、樺太と北方領土の関係資料を展示。サークル活動やセミナー開催などに利用できるスペースも開設する。
道では来年3月までに展示実施設計を策定。24~25年に展示製作や設置調整を行い、25年度内にリニューアルオープンする。他の公共施設を参考に有料化を検討しており、オープン後は指定管理者制度を導入する構えだ。
















