さらなる成長の支えに ② 小川 勝也 コーチ

さらなる成長の支えに ② 小川 勝也 コーチ
後半戦に向けた抱負を語る、小川コーチ

 ―今シーズン、前半戦を振り返って。

 「戦術的にさまざまなトライをしている中で、もう少し苦戦するかと思ったが、選手たちがうまく対応してくれて勝ちを重ねられている。まだまだ発展途上ではあるが、やろうとしているホッケーの大枠をある程度理解して取り組んできてくれたので、だいぶ形になってきたという印象。役割をしっかり果たせる選手がそろっている。全員で戦えているのはチームの強みだと思う。アイスホッケーは判断の連続で対応力が求められる。主体的に取り組んでいくことでそうした力も身に付く。まだまだ成長していってほしい」

 ―選手として10年、コーチとして5年を振り返って。

 「子供の頃から王子製紙アイスホッケー部を見ていて伝統的な強いチームという印象があったし、苫小牧でプレーする子供たちの憧れのチームであると認識している。コーチとしては選手たちの成長を導き、日々の練習からチームのカラーや勝つための習慣を積み重ねていく。常にチームでやるべき良い習慣を1、2週間の中で偏りがない内容にし、コンディションを上げて走れるチームにしていく意識を持ってドリルを組み立てている」

 ―選手たちに対する思い。

 「選手も自分の役割を実行する能力を高めていけば、荻野監督が言うような『アイスホッケー以外のところでも活躍できる人間』に成長できる。このチームの一員に選ばれているということは、自分もそうだが、選手も誇りを持つべきだし、そこに対して自信を持って常に氷に上がってほしいと思っている」

 ―後半戦に選手に求めていきたいことは。

 「チームでやっているシステムであったり、プレーの精度を高めていける部分がまだまだある。特にスペシャルプレーのパワープレー、キルプレーについて精度を上げないといけない。今以上にさまざまなトライをしていきたい」

 ―チームとして、個人としての目標。

 「チームで掲げる『成長』とは、自分で判断し行動できることだと思っている。最後までしっかりと勝ち切る積み重ねの先で、全日本選手権とアジアリーグの両方を取らないといけないと強く思っているし、ファンも期待していると思う。もちろん優勝を目指しているが、その過程がすごく重要。その中で選手たちが成長できればうれしいし、自分の役割はそこだと思っている」

▽プロフィル

 1985年8月23日生まれ、苫小牧出身。駒大苫小牧高から早稲田大へ進学。卒業後、2008年から王子イーグルスで10年間プレー。19年からコーチを務め、今年5年目。休日はNHLなど世界各国のアイスホッケーをインターネットなどで観戦。オフシーズンは釣りも楽しむ。

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