臨床宗教師の活動紹介 みとりテーマに講演会 苫小牧

臨床宗教師の活動紹介 みとりテーマに講演会 苫小牧
米本さんが臨床宗教師としての思いを語った市民講演会

 みとりをテーマとした市民講演会がこのほど、苫小牧市民会館で開かれた。白老町虎杖浜の観音寺住職で、臨床宗教師として自然災害の被災地や病院などで心のケアに当たっている米本智昭さんが、これまでに出会った人々とのエピソードを交えながら自身の活動内容を語った。

 東胆振の医療、保健、福祉、介護などの関係者約370人でつくる高齢者等の地域ケアを進める会(本間啓介世話人代表)が、在宅でのみとりを地域全体で考える機会として主催した。毎年恒例の事業ながら、今回はコロナ禍で4年ぶりの開催となり、会員や市民約100人が来場した。

 米本さんは東日本大震災を機に、臨床の場に宗教や宗派を超えた宗教者の祈りが重要と実感し、臨床宗教師になったことを説明。病院で患者の話に耳を傾ける中で「なぜ私が?」「家族の負担になりたくない」「人生は無駄だった」など、生きる意味への問いや未解決の問題に苦悩する言葉をよく聞くことを明かした。

 その上で、「この先、どうしていいか分からない」という苦しみや痛みを抱える人が、自分で大切にしてきた価値観や望みに気付くには「そばにいる誰かがその人の話に耳を傾け、受け入れ、理解することが大切」と強調。その際、「相手の価値観を尊重し、自分もいつか死を迎えなければならない平等な存在であることを忘れないこと」と心構えを語った。

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