苫小牧西高校の弓道部が、２３日から東京都で開かれる第４２回全国高校弓道選抜大会の団体戦に出場する。１０月の北海道高校弓道選抜大会南北海道大会（小樽市）で優勝を果たして手にした全国への切符だ。

　出場するのは眞田寧帆主将、川上千尋、大川向心愛、工藤友香の４人の２年生。今年から同校のスクールカラーの水色のはかまを身にまとい、大舞台へ挑む。

　南北海道大会団体戦の予選を勝ち抜いた同校は、ほか３校と決勝リーグを戦った。初戦は小樽潮陵に白星を挙げ、続く北海との試合は７―７の同中となり、決中の末敗れた。最終戦は気持ちをしっかり切り替え、１１―１０で札幌東商業に勝利した。

　高校に入学してから弓道を始めた４人。川上は「先輩、後輩、みんなが仲良く取り組んでいる」。そんな中でも、弓を持てば表情を一変させ、真剣に的と向き合う。大川向は「日々の練習や努力で自分の射ができるよう、探求している」と話し、全国大会での好成績を誓う。工藤は「南北海道大会は会場の雰囲気にのまれてしまったので、一本一本集中して練習に取り組み、実力を発揮できるよう自信をつけたい」と力を込める。

　現在は全国大会に向け、他校の練習場へ足を運び、異なる環境への適応力も養っている。眞田主将は「優勝したものの、安定した結果を出せたわけではないので、みんなで協力し練習を積み重ねて、全国一を目指したい」と意気込む。

　顧問、監督の加藤雅一教諭は「試合に臨む心構えがしっかりしていて、切り替えも上手な選手たちが多い」と評価。「大きな大会をまずは楽しみ、伸び伸びと臨んでほしい。その結果、一つでも多く勝ち上がることができれば」と期待を寄せた。