柏木町の上田さん優秀賞 森と人を育てるコンクール 祖父の代からの所有林維持

柏木町の上田さん優秀賞 森と人を育てるコンクール 祖父の代からの所有林維持
祖父の代から続く森林を守る上田さん

 道内で適切な森林整備に取り組む所有者らを表彰する今年度の「森と人を育てるコンクール」で、むかわ町春日の所有林を十数年にわたって維持してきた上田正一さん(75)=苫小牧市柏木町=がカラマツ部門の優秀賞に選出された。胆振総合振興局森林室(市矢代町)で13日、賞状伝達式が行われ、「祖父の代から大切にしてきた場所が認められてうれしい」と喜んだ。

 同コンクールは脱炭素に貢献する森林の整備や保全、森づくりの機運醸成を目的に北海道森と緑の会、道造林協会などで構成する実行委員会が主催。森林所有者や木育活動団体を表彰しており、今年度は16個人、6団体が受賞した。表彰状を手渡した同室の淡路素行室長は、森林を守る努力に敬意を表し「植えて、育てて、使って、また植える。このサイクルを次の世代にも伝えていってほしい」と述べた。

 上田さんは農業を営んでいた祖父の代から続く所有林5ヘクタールを引き継ぎ、苫小牧広域森林組合に整備を委託しながら守ってきた。8割以上がカラマツの人工林で、樹木の高さは平均21・4メートル、直径は同31・2センチ。審査基準を超える生育良好な木々を有する点が評価された。

 市内で私設の「ピッピ文庫」を主宰する上田さんも幼少期を同町春日で過ごした。「童謡の『故郷』のように野ウサギがいたり、近くの沢でヤマベを釣ったり、家族総出で植林作業もした思い入れのある場所」と話す。現在も年に数回は訪れるといい、「木々は長いスパンで見守ることが大切。今後もできる限りのことをやっていきたい」と決意を新たにした。

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