「現戦力の底上げを」 北洋大野球部・大滝監督インタビュー

来季の抱負を語る大滝監督

 北海道学生野球1部リーグに所属する北洋大学は今季、春季リーグ5位、秋季リーグ4位と上位進出を果たせなかった。大滝敏之監督に今季を振り返り、来季の抱負などを聞いた。

 ―今季の成績について。

 「選手は一生懸命やったと思うが、不本意なシーズンだった。まだまだ経験も力もない。強いチームは投手を主体とした守りの野球ができる。投手であれば四死球、野手であればエラーになるが、その基本的なことができないと高校から一つレベルを上げた大学では厳しい―というのを痛感した一年だった」

 ―格下にも星を落とすなど苦戦も多かったのでは。

 「相手にいいピッチャーがいた。チャンスはつくっても一本が出ない。いろいろな策を講じてやったが、スクイズを失敗したり―と苦しい局面が多かった。相手の隙を突こうと狙ったが、自分たちがミスをしてるようでは…。野球はミスが多いスポーツ。そのミスを少なくしたり、カバーできるチーム力が付くといいですね。今の戦力をいかに充実させていくかがこれからのテーマだと思う」

 ―来季の戦力と冬場の練習について。

 「投手では主戦の福田(4年)が抜ける。福田の穴をどれだけ埋められるか。来季で4年に上がる平、蓮田が今季はある程度やれたので期待している。さらに2年の藤田、アンダースローの中野、若松が一本立ちしてくれたら、どことも互角にやれるのでは。冬場の体幹トレーニング、走り込みなどの成果が春に出てくれたらいいと思う。少ない人数ということもあるが、今季の冬場の練習は打撃と守備の日に分けて行っている。打撃は数多く振り込ませてレベルアップしたい。打線は主軸の小山が安定してきたし、田中、主将の玉置に加えて秋には熊野も出てきた。トップの石田の成長も楽しみにしている」

 ―来季の勢力図と新戦力補強について。

 「東農大オホーツクをはじめ、今季の春、秋の上位を中心にした優勝争いになるだろう。うちは新人の入部もあるが、最優先は現戦力の底上げと考えている。その中で1年生の台頭を期待している」

 ―来季の抱負を。

 「春季、上位3強以外に負けたことは選手も私も悔しい思いをした。秋季の最終日、5、6位の対戦となって、とましんスタジアムで試合ができなかったことも悔しい。秋季は優勝した東農大に土をつけることができたが、旭川、函館に連敗したことは痛かった。来季も隙を見せない、ミスをしない野球がポイントになる。勝つ野球というよりは負けない野球をしたい。優勝戦線に絡めるように頑張っていく」

ー2023年リーグ戦順位
◇春季リーグ
(1)東農大オホーツク(8勝1敗1分)
(2)函館大(8勝1敗1分)
(3)旭川市立大(6勝4敗)
(4)北海道教育大旭川(4勝6敗)
(5)北洋大(3勝7敗)
(6)室蘭工業大(10敗)

◇秋季リーグ
(1)東農大オホーツク(8勝1敗1分)
(2)旭川市立大(8勝1敗1分)
(3)函館大(6勝4敗)
(4)北洋大(4勝6敗)
(5)北海道教育大旭川(2勝8敗)
(6)室蘭工業大(1勝9敗)

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