井上尚、KOで4団体統一 2団体王者に快勝 S・バンタム級 ボクシング

井上尚、KOで4団体統一 2団体王者に快勝 S・バンタム級 ボクシング
スーパーバンタム級世界主要4団体王座統一戦の5回、マーロン・タパレス(左)を攻める井上尚弥=26日、東京・有明アリーナ

 プロボクシングのスーパーバンタム級世界主要4団体王座統一戦は26日、東京・有明アリーナで行われ、世界ボクシング評議会(WBC)、世界ボクシング機構(WBO)統一王者の井上尚弥(大橋)が、2団体王者のマーロン・タパレス(フィリピン)を10回1分2秒KOで下した。世界ボクシング協会(WBA)、国際ボクシング連盟(IBF)王座を奪い、バンタム級に続く2階級での4団体統一を果たした。

 今年に入ってバンタム級から1階級上のスーパーバンタム級に転向した井上尚は、7月の同級初戦でWBC、WBO統一王者のスティーブン・フルトン(米国)に8回TKO勝ち。約5カ月の間に行われた2試合で4団体のベルトをそろえた。WBC、WBO王座は初防衛。世界戦21勝目で、WBAスーパーフライ級王者の井岡一翔(志成)に並ぶ日本選手最多となった。

 井上尚は序盤から優勢に進め、4回に連打でダウンを奪った。その後は決定打がなく後半にもつれたが、最後は右ストレートで沈めた。

 歴代の4団体統一王者は井上尚を含め9人。2階級での達成は、スーパーライト級とウエルター級を統一したテレンス・クロフォード(米国)に続き2人目となった。

 戦績は井上尚が26戦全勝(23KO)。タパレスは37勝(19KO)4敗。

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