苫小牧市内の住宅を建設中の工事現場で2021年2月に起きたガス引火爆発事故で、事故の責任を押し付けられるなどのパワーハラスメントを受けたとして苫ガス燃料の元取締役の男性(63)が同社と社長に対し、慰謝料など約2890万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。25日に札幌地裁(右田晃一裁判長)であった第1回口頭弁論で、会社側は請求棄却を求めて争う姿勢を示した。
提訴は10月20日付。訴状などによると、男性は同社取締役だった21年2月の事故前日、ガス漏れの原因調査を行ったものの特定できず、親会社の苫小牧ガスの責任者に報告した上、現場を離れた。事故後、社長に、男性が十分な事実確認を行わないまま勝手に現場を離れ、翌日の事故を発生させたと決め付けられたと指摘。「ぶん殴りたいぐらい」「話にならんぞ、おまえ」「本当にばか」などと繰り返し罵倒されて取締役を外され、うつ病を発症したとしている。男性は今年3月に労災認定された。
会社側は答弁書で、事故前日にボーリング調査をしていれば事故を防げた可能性があったが男性に真摯(しんし)な反省の態度が見られなかったなどと主張。「(社長は)男性の不適切な対応を指導しただけ」と反論している。
この事故を巡っては、札幌地検苫小牧支部が11月、苫小牧ガスの責任者ら2人を業務上過失致傷の罪で在宅起訴している。
















