スピードスケートの全日本選手権第2日は28日、明治北海道十勝オーバルで行われ、スプリント部門は前半2種目を終えて女子は高木美帆(TOKIOインカラミ)、男子は新濱立也(高崎健康福祉大職)が総合首位に立った。いずれも500メートル、1000メートルの1回目で1位となった。
距離別部門の男子1500メートルは山田和哉(高崎健康福祉大)が優勝。女子の3000メートルは堀川桃香(富士急)、500メートルは曽我こなみ(日本ハウスH&R)が制した。
オールラウンド部門は後半2種目が行われ、男子は小川拓朗(栃木県スポーツ協会)、女子は畠山雪菜(高崎健康福祉大)が総合優勝。
高木にとって、実戦では今季初めての500メートル。単独で最初の組で滑るという難しい状況で臨み、タイムは38秒09。「悔しい。まだやれることがある」。トップという結果を素直には喜べなかった。
第一人者の高木がこれほど早い組で滑るのは異例のこと。今季、大会での記録がないことが理由だったが、アップからレースまでの間隔が普段よりも短く、うまく対応できずに「経験不足だった」と苦笑いした。
軸足を置く1500メートルでは、ワールドカップで今季4戦4勝と敵なし。この種目の調整の一環として、来月の四大陸選手権で500メートルにも出場したいと考えており、その権利を得るため今大会はスプリント部門で戦う選択をした。
続く1000メートルは1分14秒台の好記録を出し、「引きずらずに対処できたのは大きい」と収穫もあった。「きょう以上の滑りができるように準備をして挑みたい」。37秒台を目標に定める2回目の500メートルに向け、気持ちを入れ直した。

















