苫小牧市双葉町の同町総合福祉会館に、生き生きと遊ぶ子どもたちの特大壁画が完成した。趣味でアクリル画を手掛ける同町の丹野由紀子さん(68)が、お絵描きを楽しむ子どもたちと今年の干支(えと)の辰(たつ)などを、ステージの背景の壁いっぱいに描いた。
丹野さんの壁画は2016年から毎年暮れに製作し、新しい年を迎える。昨年は12月25日から2日がかりで作った。まず縦2・1メートル×横5・6メートルの壁に8枚の模造紙をつなげ、白いキャンバスに。事前に黒画用紙を切り抜いて作った7人の子どもたちを貼っていった。
子どもたちは思い思いに絵を描く姿をしており、その先の余白にゾウやキリン、タコ、電車、お日さまなど動物や乗り物、虫たちの絵をクレヨンを使ってちりばめた。子どもたちが描いたように見せるため、左手で描いたり、カラフルでかわいらしい辰にしたりと工夫を凝らした。
新作を見た近所の伊藤ハルエさん(86)は「子どもたちが楽しそうで、見ているだけでこちらもわくわくする」と目を細めた。
同町内会の猪股瑞彦会長(78)は「作品に奥行きがあり、とても素晴らしい」と感嘆の声を上げた。かつては元町内会長が風景画を描いていたが、高齢などで続けられなくなり、猪股会長が丹野さんに依頼して快諾を得た。「町内会の会館に自前で絵を描いているのは珍しいのでは」と感謝する。
丹野さんも当初はハクチョウなど自然風景を題材にしていたが、近年は大縄飛びやしゃぼん玉遊び、虫取りなど、自身が好きな子どもの遊びを取り入れ、切り絵やイラストで表現するスタイルが定着している。
丹野さんは「大変だが、どんな作品にするか想像力を働かせて描くのは楽しい」と笑顔。「できるだけ長く、協力できるように頑張りたい」と完成した作品を見詰めた。
















