【ビショフスホーフェン(オーストリア)時事】ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ男子は5日、オーストリアのビショフスホーフェンで伝統のジャンプ週間最終第4戦を兼ねた個人第12戦(HS142メートル、K点125メートル)の予選が行われ、3戦連続2位でジャンプ週間総合首位に立つ小林陵侑(チームROY)は138メートルを飛び、162・6点のトップで通過した。2季ぶり3度目の総合優勝を懸け、6日の本戦に臨む。
二階堂蓮(日本ビール)は12位、竹内択(チームtaku)は37位、小林潤志郎(雪印メグミルク)は41位で突破。中村直幹(フライングラボラトリー)は58位で敗退した。
▽…小林陵が圧倒的な飛躍で予選をトップ通過し、総合優勝への期待を膨らませた。不利な追い風を物ともせず、K点を大きく上回る138メートル。2位に8点近い大差をつけ、「すごく良かった。いいイメージと、いい動きができているのは間違いない」と好感触だ。観衆はどよめき、場内実況の「リョウユウ」の声に続いて「コバヤシ」と叫んでたたえた。
ジャンプ週間3戦連続で2位に入り、総合首位で迎える最終第4戦。好調を物語るように、表情には自信と余裕が漂う。「(本戦は)もっと緊張しちゃうと思うが、何回も経験してきたので大きなミスは出ないと思う。優勝を目指して、いいジャンプを2本そろえたい」。2季ぶりの王座奪還へ準備は整った。

















