新たな感染症へ備え 道、今後の対応方向整理 新型コロナを検証

新たな感染症へ備え 道、今後の対応方向整理 新型コロナを検証

 道は、3年以上にわたる新型コロナウイルス感染症への対応を検証した「北海道における新たな感染症危機への対応の方向性」(検証報告)をまとめた。3分野29項目について取り組み実績や課題、今後の対応方向を整理。年度内に策定する道の感染症予防計画などに反映させる。

 道は昨年6月から感染症対策有識者会議を計7回開き、有識者や専門家の意見を聴取。道民意識調査や市町村アンケートも行ったほか、地域の医療機関や福祉施設、事業者へのヒアリングも実施し、検証報告をまとめた。

 今後の対応の方向性では、保健医療分野(9項目)▽社会経済活動分野(15項目)▽行政の対応分野(5項目)―の3分野29項目に整理した。

 「保健医療」では、医療機関と病床確保などについて協定締結を協議する「入院医療体制の確保」や、「診療検査医療機関(発熱外来)の確保」を明記。増大する業務量に対応する人員確保の検討など「保健所体制の構築」も盛り込んだ。

 「社会経済活動」では、需要喚起策として「国に対し、大きな影響が想定される事業者への影響緩和や利用者の利便性・公平性に配慮した適切な支援を求めていく」とした。

 「行政の対応」については、「専門人材の確保・育成」や、平時から実践的な職員研修や訓練の実施など「道の体制整備」も盛り込んだ。

 道は「コロナ禍で得た教訓を新たな感染症危機に生かしていくためには、平時における備えが重要」と強調。初動・有事の際に柔軟で機動的な対応ができるよう「平時における取り組みを具体化し、市町村などと連携しながら研修や訓練を重ね、備えを強化していく」としている。

 道内の新型コロナウイルスは2020年1月28日に初確認。全国に先行して感染が拡大。23年5月8日の「5類」移行まで3年3カ月余りで、感染者数は延べ136万人を超え、死者も4600人超と多くの命が失われた。特措法に基づく「緊急事態宣言」は通算3度(道独自を含めると4度)、「まん延防止等重点措置」は通算4度発令された。八つの大きな感染拡大の波を繰り返し、経済も大きな打撃を受けた。

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