竹内、伝統大会に久々参戦 強めたジャンプ普及への思い スキージャンプ

ジャンプ週間に参戦し、最終第4戦を終えた竹内択=6日、オーストリア・ビショフスホーフェン(時事)

 【ロンドン時事】ノルディックスキーのジャンプ男子で2014年ソチ五輪団体銅メダリストの竹内択(36)=チームtaku=が、4季ぶりに年末年始恒例のジャンプ週間に参戦した。第1戦と最終第4戦は予選を通過し、第72回の伝統大会を体感。日本チームの一員として小林陵侑(チームROY)の総合優勝を見届け、競技普及への思いを一層強くした。

 ジャンプ週間はドイツとオーストリアの各2会場、計4試合で争われ、予選を含めて計10万人超の観衆で盛り上がった。「こんなに観客がいたかな」と驚きつつ、「自分がいるのが普通な感じもするし、懐かしい気もして不思議。大会の歴史的な背景を感じて、やっぱり特別な場所だと思う」と重みをかみしめた。

 本戦では30人による2回目に進めず、第1戦の43位が最高。「世界とのレベルの差を感じた。テクニック的にポイントが一つずれていると思うので、探っていきたい」と冷静に分析した。

 1998年長野五輪で日本が団体金メダルに輝いた場面をテレビ観戦したことを契機に、競技を始めた。五輪は10年バンクーバー大会から3大会連続で出場し、19年からはプロ選手として活動。地元・長野県で子供向けの大会を毎年開催するなど、普及にも力を注いでいる。

 「今は陵侑や(高梨)沙羅ちゃんらが世界で戦っているすごい状況。スキージャンプの価値をもっと知ってもらいたい」。日本で開催する大会でも、DJやアーティストのライブなどを取り入れた「エンターテインメント化」を進めることを提案。「会場に足を運んでもらうためのきっかけづくりが大事」と熱っぽく語った。

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