北洋銀行は、2024年道内企業の年間業況見通しを発表した。売り上げDI(「増加」企業の割合から「減少」企業の割合を引いた数値)は前年実績比7ポイント低下し1に。利益DIも8ポイント低下してマイナス1となり、マイナス圏に転じる見通し。長引くコスト高で製造業、非製造業とも業況に減速感が漂っている。
売り上げDIは、全8業種中、鉄鋼・金属製品・機械、卸売業、小売業、ホテル・旅館業の4業種が前年実績比で低下。ホテル・旅館業は33ポイント悪化するものの60と全業種中、最も高い水準で回復基調は維持する見通し。小売業は19ポイント低下してマイナス8、鉄鋼・金属製品・機械も18ポイント低下してマイナス9と、共にプラス圏からマイナス圏へ転じる。
運輸業と木材・木製品は前年に比べ改善。食料品製造業は横ばいの24で、引き続き堅調に推移する見通しだ。
利益DIは、食料品製造業と木材・木製品、卸売業の3業種が改善。鉄鋼・金属製品・機械、建設業、小売業、運輸業、ホテル・旅館業の5業種で悪化する。
先行きの懸念材料(複数回答)では、「原油価格の動向」が71%でトップ。これに「電気料金の動向」(58%)、「物価の動向」(57%)が続いた。
売り上げ・販売面で重視する項目(複数回答)では、「人材の育成・強化」が77%で最多となり、人手不足感の強まりを裏付ける結果となった。以下は、「顧客ニーズの的確な把握」(51%)、「価格体系の見直し」(39%)、「ITの活用・DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進」(35%)の順。
企業からは「物価高騰や経費の増加に対応する賃金上昇について、大手企業と中小零細企業の間に差が生じている」(食料品製造業・道央)、「人手不足の深刻化と時間外労働の規制を受け、受注調整が必要になってくる」(建設業・道央)、「新幹線札幌延伸や札幌中心部の再開発、ラピダス千歳進出などの大規模設備投資が続いており、道内経済にポジティブな影響をもたらすと予想される」(小売業・札幌)などの声が寄せられている。
調査は北海道二十一世紀総合研究所に委託し、昨年11月中旬~12月中旬に道内企業692社を対象に実施、371社から回答を得た(回答率53・6%)。
















