苫小牧産ホッキ貝漁獲量23年連続日本一 22年773トン

23年連続水揚げ日本一の苫小牧産ホッキ

 苫小牧市のホッキ貝漁獲量が23年連続日本一を達成した。市が独自調査した2022年の主要産地別統計に基づく結果。苫小牧産ホッキ貝の22年漁獲量は773トンで、2位の根室市と比べて約1.8倍もの大差。ホッキ漁を操業する苫小牧漁業協同組合(伊藤信孝組合長)は「今後もホッキ漁の資源確保、ブランド力の向上に努めたい」と強調している。

 16日に市が発表した。市は毎年この時期、道の水産統計の公表を受け、道外ホッキ主要産地の青森、福島の統計を確認した上、市町村別漁獲量の順位を整理し、苫小牧産ホッキの漁獲量日本一をPRしている。苫小牧産ホッキは00年から漁獲量日本一を続け、2位とは常にほぼダブルスコアの大差をつけている。

 23年連続日本一は、苫小牧漁協が長年にわたり、資源管理を徹底しているたまもの。漁獲は道の規則でホッキは殻長7・5センチ以上で漁獲できるが、同漁協は独自基準で9センチ以上に設定。ホッキの成長を促しているのはもちろん、地域ブランド「苫小牧産ほっき貝」として登録し、他産地との差別化を図っている。

 さらに前浜の資源量を調査し、漁業者一人当たりの漁獲量、漁獲ノルマを厳しく定めて夏と冬に分けて操業。22年漁獲量は前年比約1割減だが、前年は資源回復を目的にした老齢貝の間引きも漁獲量に加えたのに加え、高齢漁業者の引退による操業者減によるもの。漁業者一人ごとの漁獲上限は近年、資源増によって右肩上がりで、20年の8・2トン、21年の9・2トンに対し、22年は10トンで漁業者の収入増につながっている。

 また、1キロ当たりの平均単価も2年連続増の506円で、この2年間で100円ほど値上がり。新型コロナウイルス流行で低迷していた飲食店需要が回復し、東南アジア向けの輸出用として引き合いも好調な中で円安が進んだことが主な要因。同漁協が水産エコラベル国際認証「マリン・エコ・ラベル(MEL)」のバージョン2を取得し、新たな冷凍加工品「湯呑(ゆの)みのほっき貝」を発売するなど、ホッキの可能性を広げる取り組みも奏功した。

 同漁協の赤澤一貴総務部長は「漁業者、漁協が長年にわたり、厳しい資源管理に取り組んできた」と強調。今年度から貝毒検査を独自で毎週行うなど、安全、安心、安定したホッキの漁獲や出荷を進めており、「日本一を続けている背景、歴史などを、地元の皆さまにもっと知ってもらえるとうれしい。漁協としても情報の発信に努めたい」と意気込んでいる。

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