第29回全国都道府県対抗男子駅伝競走は21日、広島市の平和記念公園前を発着点とする7区間48キロのコースで行われる。中学生2人、高校生3人、大学生と社会人計2人の構成でたすきをつなぎ、総合力を競う。前回覇者で10度目の優勝が懸かる長野や、高校生が充実する兵庫、千葉が優勝争いの中心になりそうだ。
長野は2020年から、新型コロナウイルスの感染拡大による中止を挟んで大会2連覇中。今年も粒がそろい、昨年12月の全国高校駅伝を大会新記録で制した佐久長聖高勢が、前半から上位の流れをつくれる。アンカーは年明けの箱根駅伝でエース区間の2区を走った鈴木芽吹(駒大)が務める見込み。
過去5度の優勝を誇る兵庫は、全国高校駅伝で1区10キロを快走した折田壮太(須磨学園高)がチームを引っ張る。千葉は箱根や昨秋の出雲駅伝で好走した篠原倖太朗(駒大)、岡山は箱根で2区区間賞の黒田朝日(青学大)と、両チームは有力大学生ランナーが実力を発揮すれば上位をうかがえそうだ。
箱根を制した青学大からは計6人がエントリー。山登りの5区で2年連続区間新記録をマークした。城西大の山本唯翔は新潟に登録された。
北海道は、北海道栄高の佐々木朱里ら3人と、今年の箱根駅伝7区で2位の好走を見せた帝京大、同高OBの小野隆一朗らが選出されている。
全国高校駅伝男子1区で力走する須磨学園の折田壮太(中央)=2023年12月、たけびしスタジアム京都

















