苫中央がインターハイIHでベスト8入り 駒大苫、道栄は準々決勝で激突

2回戦〔苫中央―八戸工業〕第2ピリオド、押し込んで3点目の得点を決める苫中央のFW白川=21日、テクノルアイスパーク八戸

 第73回全国高校アイスホッケー競技選手権大会は20日、青森県八戸市内で開幕した。21日までにトーナメント2回戦までの17試合が行われ、東胆振勢は駒大苫小牧が6―2で日光明峰、北海道栄が8―3で武相、苫小牧中央が8―1で八戸工業をそれぞれ下し、準々決勝に進んだ。苫小牧東は、1回戦で東北に1―4で敗れ、涙をのんだ。【八戸市、石川優介】
 大会には、全国の地区大会を突破した25チームが出場。23日までの競技4日間でトーナメントを展開している。準々決勝は駒大苫―道栄の東胆振対決、苫小牧中央は白樺学園と対戦する。そのほかは、清水―埼玉栄、武修館―水戸啓明となっている。
21日
 ▽2回戦
駒大苫小牧6―2日光明峰
 ▽得点者【駒】中谷(福田、三浦)三浦(城野、寺内)城野(福田、三浦)城野(中谷、三浦)城野(福田、寺内)高木▽GK【駒】糸金、工藤
北海道栄8―3武  相
 ▽得点者【栄】小林(キム・ジェヨン)加藤伶(柳橋、加藤大)菊池(中出)チャ・ジュンヒョク、加藤伶(山賀)柳橋(西尾、加藤伶)キム・ジェヨン(山賀)中出(田中、佐藤)▽GK【栄】チョイ・スフン、常川
苫小牧中央8―1八戸工業
 ▽得点者【中】磯嶋(前田、久保)前田(髙、久保)白川(髙、五十嵐)前田(金澤、沓澤)髙山(小屋畑)金澤(五十嵐)天坂(清水)髙(前田、久保)▽GK【中】高瀬、大塚
清水20―2法政・早稲田、埼玉栄4―0東北、白樺34―0八戸・八学光星、水戸啓明5―2岩手、武修館8―0八戸工大一
20日
北海道栄6―3光  泉
 ▽得点者【栄】山賀(加藤伶)柳橋(加藤伶)西尾(加藤伶)村山(磯崎、山賀)キム・ジェヨン(チャ・ジュンヒョク)チャ・ジュンヒョク(加藤大、村山)▽GK【栄】チョイ・スフン、常川
東  北4―1苫小牧東
 ▽得点者【東】川上(若松)▽GK【東】江上
日光明峰4―1慶応義塾、武相13―4関西大一、清水22―0軽井沢、八戸・八戸光星7―4明大中野、八戸工業17―1龍谷富山、岩手11―1高崎工業、八戸工大一4―2北海

―苫中央 大舞台で躍動
 休部から活動を開始して3年目の苫中央。初めてインターハイの舞台に立ったメンバーが躍動し、8―1と八戸工業に快勝した。腰越監督は「初の舞台の空気感に緊張していた。経験不足もあって立ち上がりが悪くパス・レシーブのミスが目立ったが、修正して勝ち切ることができた」と話した。
 試合経過ごとにペースをつかんだ。シュート数は74―20と相手を圧倒。数的有利なパワープレーも計24分あった中で、「攻撃の成長は見えたが、単発な攻撃で終わってしまう。リバウンドを狙う意識はまだまだ足りず、もう一つ上を目指したい」と語った。
 監督もスピード力を買うFW金澤は1ゴールを含め攻撃の起点を担った。「自分の武器はスピード―という自覚もあって、サイドから足を使って切り込むプレーを意識している」と振り返った。
 厚みのある攻撃を心掛けて挑む対白樺との次戦。「強豪が相手になるが、足を使って反則を誘発するプレーも狙いたい。泥臭さを出して勝ちにいく」と闘志を燃やした。

―苫東 力出し切れず、後輩に思い託す
 4年ぶりのインターハイで死力を尽くした苫東。東北に1―4で敗れ、1回戦敗退となった。田中監督は「当たり前の事を100%でこなせなていかった。心の面で詰め切れていなく、悔しい敗戦」と語った。
 第1ピリオド開始早々に失点した。FW川上の得点で同点に追い付き、GK江上を中心に守り続け1―1で迎えた第3ピリオドは、3分間で痛恨の3連続失点を喫し流れを与えてしまった。「消極的なプレーが重なった。パックを取られる位置も悪かった」と振り返った。
 数的有利なパワープレー4回を含め何度も相手ゴールに迫ったものの、ゴール枠を外してしまうシュートが目立ち、決定力不足も敗因となった。チームを率いてきた若松主将は「勝たせてあげたかった」と唇をかんだ。
 出るからには優勝を―目標を日頃から口に出し、チームの意識を高めてきたキャプテン。「粘り強く自分たちのホッケーを貫いて、掲げた目標に向かって努力を続けてほしい」と後輩たちに思いを託した。

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