ラピダス建設工事現場を公開 進捗率15% 順調に進む

 ラピダスは22日、千歳市の工業団地「千歳美々ワールド」で建設中の工場建設現場を公開した。2025年4月の試作ライン稼働に向けて、工事の進捗(しんちょく)率は約15%。小池社長は「一日も遅れることなくオンタイムで進んでいる」と強調した。

 千歳事務所の開設に合わせ、昨年9月1日に着工して以来、初めて工場の建設現場を報道公開。同社の東哲郎会長、小池淳義社長、千歳市の横田隆一市長が記者会見した。

 この日は降雪で全景がほぼ見通せなかったが、既にくい打ちや基礎部分のコンクリート打ちを終わり、工場の1階構造部分を作り始めたところという。同社は大量の電力を使うため、受電する変電所を優先して建てており、すでに鉄骨が組み上がっている。現在は作業員400人規模で工事を進めており、今夏には約4000人に増えるという。

 厳しい寒さと雪の中でも工事が進められるよう、現場には屋根を掛けることで夜間でも常に温度5度以上に保ち、コンクリートが設計通りの強度に固まるよう工夫しているという。現場隣には工場2棟目の予定地があるが、資材置き場や仮り組み場として活用することで、短期間での工期を実現する。

 小池社長は「25年のパイロットライン稼働に向けて確実に工場建設を進めていただいている」と建設工事を進める鹿島建設(東京)に感謝。世界でもまだ商業化していない2ナノメートル(ナノは10億分の1)半導体の量産を目指し、昨年から研究者ら約100人を米IBMに派遣する中、「2ナノ技術はそう簡単ではない。決して楽観はできない」としつつ、「今のところ非常に順調」と強調した。

 その上で「ラピダスに大切なのは量産技術。IBMの基礎技術に合わせて『ラピダスプロセス』の量産技術を確立する」と意欲。目標として「全世界の2ナノ市場は30年には10兆円規模になると言われている。その時期に10%は確実にものにしたい」と述べ、千歳で視野に入れる工場2棟目以降の建設について「半導体は2~3年ごとに周期が変わる。私どもも合わせていきたい」と述べた。

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