FIFAランキングの差が、単純に反映されないのがアジアの戦い。日本はベトナム、イラク戦で身をもって痛感した。「気持ちの面で欠けていると思っていた。このエンブレムを付ける誇りを胸に戦った」と堂安。3得点の快勝。3戦目にしてようやく目覚めた。
第2戦から先発を8人入れ替える「ターンオーバー」を活用した日本は、他国から見れば豪華に映る控え組が躍動した。開始早々に上田が、最初のチャンスでPKを獲得。引き分け以上で16強入りが決まる一戦で、大きな先制点を自ら決めた。
この2試合で浮かび上がった課題は、ともに2失点した前半の試合運び。プレスが空転したこれまでとは違い、連動して鋭くボールへ襲いかかり、即時奪回につなげた。遠藤は「失った後の切り替えがよかった。そこが全て」と振り返った。
追加点も理想的な時間に挙げた。後半5分すぎ。クリアボールを冨安が堂安へつないで速攻を仕掛け、左サイドから崩して上田の追加点につなげた。その後も、速攻やサイド攻撃から迫ってとどめの3点目。上田は「いろんな課題がある中で、修正する準備をして、試合の中で出せたと思う」と胸を張った。
終盤にゴールを許したのは余計だったが、前を向ける内容。「目標は全勝ではなく、アジア杯で優勝すること」とは久保。息を吹き返すきっかけにしたい。

















