「感謝の気持ちで頑張る」 日本航空石川

「感謝の気持ちで頑張る」 日本航空石川

 能登半島地震で被災した日本航空石川は、山梨県内の系列校で選出の瞬間を迎えた。選手たちは涙を流して喜び、宝田主将は「目標の舞台で戦えることに感謝の気持ちを持って、全員が一つとなって頑張りたい」と意気込んだ。

 学校は復旧の見通しが立っておらず、これまでに野球部員67人のうち32人が一時的に拠点とする山梨県に移動した。19日から同県富士川町の廃校グラウンドで全体練習を再開。来月中旬には残りの35人と合流する予定で、選抜大会に向けて準備を進める。

 選考委員は「被災された方の希望のともしびとなることを期待している」とコメント。中村監督は声を詰まらせながら被災地に思いを寄せ、「選手には思い切りやってほしい」とエールを送った。

 石川県輪島市内の祖母宅で被災した2年生の福森は避難所生活を経験。1週間前から山梨での練習に参加し、選抜大会出場を目指す。今も避難所で過ごしている祖母や被災者に向け、「全力で戦っている姿を見せたい。少しでも良い報告ができたら」と健闘を誓った。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る