2月3日まで苫小牧市で第78回国民スポーツ大会冬季大会スケート競技会・アイスホッケー競技会(国スポ)が開かれる中、市は国スポの経済効果を約3億5000万円と試算している。市内の各ホテルでは期間中、選手や大会関係者の宿泊予約でほぼ満室。飲食店も利用の増加につながっているとみられ、交通も含めて幅広い分野で「特需」に沸いている。
市国民スポーツ大会準備室によると、経済効果の内訳は交通費8900万円、宿泊代1億100万円、飲食代2500万円、土産代500万円、業務委託費など1億3000万円。都道府県選手団や大会役員など2200人が来苫し、延べ宿泊数を約9300泊と見込んでいる。
市は飲食店への誘客を図ろうと、マップの配布や一部店舗で使用できる大会限定クーポン券を発行。同室は「コロナ禍で苦労してきた店に活気が戻る一助になるよう取り組んできた。スポーツを通じて全国に苫小牧市を知ってもらえる大会にしたい」と意気込む。
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グランドホテルニュー王子(表町)は期間中、選手や関係者ら計45団体、延べ1400人が利用する。予約は前年同期と比べて2割ほど増え、稼働率も連日9割超えでほぼ満室になる。ホテルとしても選手の要望に応じた食事を提供し、大会で実力が発揮できるよう支援しており、黒井克哉総支配人は「国スポはまちの全体的な振興につながる」と強調する。
ホテル杉田(同)も期間中はほぼ満室。大会関係5団体の予約が入り、一般客も宿泊しているため、予約ベースで前年同期比約2割増。佐藤聰代表は「この時期に大きな大会があるのはありがたい」と歓迎する。大会関係者は朝食・夕食付きプランで宿泊するが、佐藤代表は「選手によっては大学OBとの交流があり、飲食店の利用も増えていく」と見通す。
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表町や錦町で居酒屋3店を経営する中善(表町)の藤淳一社長は「大会前半は関係者とみられる人が街中に出ている」と明かす。店舗への来店客は3割ほど増え、10人以上の団体利用も。飲酒しない人も目立つというが、藤社長は「これから駆け込みの来店も予想される。繁華街の飲食店は国スポ関係者を待っている」と期待を込める。
市内でラーメン店を3店展開する「味の大王」(総本店・植苗)も、各競技会場に近い生粋店(春日町)や知新店(澄川町)で利用客が約1割増えた。都道府県名が入ったベンチコートや、関係者用入場パスを首に掛けた人が訪れているといい、中江友紀常務は「運動の前後にカレーラーメンは重たいかと期待していなかったが、思ったよりも関係者が来ている」と喜んでいる。
















