「円安不利」は59% 前年比8ポイント低下 宿泊業「有利」が逆転 北洋銀の道内企業調査

「円安不利」は59% 前年比8ポイント低下
宿泊業「有利」が逆転 北洋銀の道内企業調査

 北洋銀行は、円安が道内企業の経営に及ぼす影響調査結果を発表した。全産業で「円安が不利」と回答した企業は前年調査から8ポイント低下して59%となり、6割を下回った。一方、業種別では、ホテル・旅館業で「有利」(前年比22ポイント増の36%)と「不利」(同36ポイント減の21%)の形勢が逆転する特徴的な動きとなった。

 全産業で「円安が有利」と回答した企業は前年と同じ5%。「どちらでもない」とした企業は8ポイント増の36%となった。

 「不利」と回答した企業のマイナスの影響(複数回答)では、「仕入価格、原材料・部品価格の上昇」が36%で最多。以下、「燃料価格の上昇」(31%)、「コスト上昇分を価格に転嫁できない」と「物価上昇に伴う消費マインドの落ち込み」(共に15%)の順。

 逆に「有利」と回答した企業のプラスの影響(複数回答)では、「訪日外国人客への販売が増加」(40%)がトップ。これに「輸出量が増加」と「為替差益が発生」「自社の生産量が増加」(いずれも10%)が続いた。

 今後さらに円安が進行した場合の対策(複数回答)では、「製品・商品・サービスの販売価格を値上げする」が58%と6割近くを占め、最多だった。

 望ましいドル円相場の全産業平均は、前年調査から7円安の122円40銭。最も回答が多かったレンジ(範囲)は「120~130円未満」が36%で最多となった。

 企業からは「円安は資材や燃料価格の上昇だけでなく、外国人労働者の賃金にも影響を与えている」(土木建設業)、「円安のメリットとしては、インバウンド(訪日客)の増加に伴う売り上げの増加が期待される」(飲食店)、「円安は海外客を引き付けやすくする利点があるものの、輸入食材等のコスト上昇や、外国人労働者の給与の目減りを招く」(観光ホテル)などの声が寄せられている。

 調査は北海道二十一世紀総合研究所に委託し、昨年11月中旬~12月中旬に道内企業692社を対象に実施。371社から回答を得た(回答率53・6%)。

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